こんにちは。家族を殺され故郷のシチリアを後にし、移住先のニューヨークで貧しい堅気の店員からニューヨークマフィア界の帝王にまでのぼり詰めた男、人呼んで「ゴッドファーザー」、ドン・コルレオーネです。
先日事務所に女性のお客様がおいでになったとき、嬉しいことに手土産なんぞお持ちくださったのですが、
「ニオムラさんには何となく、甘いものよりこっちかな~と思って♡」と、ビールと牛すじ煮込みのパックをいただきました。
なんと、分かってらっしゃる……分かってらっしゃる!もちろん大喜びでいただきました。
さて、ここ数年恒例となっていますが、今年もハロウィーンの狂乱ぶりがニュースを賑わせておりましたな。仮装をして行列やパーテーに参加する機会は、おそらく一生ないと思われるワタクシでも、毎年ニュースを見るたびに、楽しそうだな~とは思うのであります。
自分だったらどんな仮装をしてみたいかと考えてみたのですが、やっぱりベタですが、「ハリーポッター」の仮装とかやってみたいですな。
「ハリポタ」の仮装をやるとなると、どこの寮の制服を着るかという大きな問題が出てくるのであります!
「ハリポタ」を読んだ(観た)ことのない方のために説明しますと、「ホグワーツ」という魔法学校に入学する生徒達は、入学式で全員魔法の帽子をかぶるルールになっています。ホグワーツには「グリフィンドール」「レイブンクロー」「ハッフルパフ」「スリザリン」という4つの学生寮がありまして、生徒がその帽子をかぶると帽子はその生徒の資質を見抜き、その生徒に一番適した寮を、4つの中から選んでくれるのですな。
もしワタクシがホグワーツに入学したと仮定すると、一体帽子はどこの寮を選んでくれるのか。
勇猛果敢な生徒の集う「グリフィンドール」は?
う~ん……ビビりなワタクシは、ソッコーで門前払いをくらうでしょう。
知性的な生徒の集う「レイブンクロー」は?
う~ん……知性、ないね(・∀・)
(オイッ!一応こういう商売してるのに、そういうことを平気で言うな!)
狡猾で戦略家の生徒の集う「スリザリン」は?
う~ん……バカ正直だけが取り柄のワタクシですからな、ちょいと厳しいでしょう。
となると、残ったのは……!
嫌だ……「ハッフルパフ」だけは……「ハッフルパフ」だけは嫌だぁ~~~!!だって一番目立たなくてカッコよくないだもん、「ハッフルパフ」!
しかしながら、「グリフィンドール」や「レイブンクロー」に入れてもらえない以上、ワタクシの行き先は残念ながら「ハッフルパフ」しかないのであります。という訳で、今後まかり間違ってどこかのハロウィーンパーテーなどに参加する機会があれば、非常に不本意ではありますが、ハッフルパフの制服を着て参戦する所存であります。
ハロウィーンが終われば、街は一気にクリスマスモードですね。
もう1ヶ月もすれば初雪が降って、イルミネーションが灯る。街には楽しげなクリスマスのBGMが流れ、プレゼントを買いにきたアベック、もといカップルや家族連れで賑わう。キラキラした季節……
税理士事務所に勤務している人にとっては、無縁の世界であります!!!なぜならば、12月以降が、税理士事務所の繁忙期だからなのであります。
12月頃から「年末調整」が始まり、「年末調整」の片がついたかと思うとお次は、「法定調書」「償却資産の申告」を1月中にやらないといけない。それがやっと終わったかと思えば、2月3月で「確定申告」というビッグウェーブがやってくる!泣きながら確定申告をやり遂げた、さらにその先には、「3月決算・5月申告」という高い山がそびえ立っている。ゴールデンウイークももちろん仕事だよ!!
平常運転に戻るのは、大体6月頃からじゃないでしょうか。ま、このへんは事務所によってばらつきがあるので、「3月決算はそんなにないかわりに夏場の決算が多いよ」なんてところもありますが。
ワタクシの事務所の作業量なんてたかが知れてますが、大きな事務所の職員さんの今の心境を思うと、涙が溢れて止まらないのであります。
ちなみにニオムラ事務所も3月決算のお客様は2件だけあるのですが、どっちもちょっと特殊な団体なので、決算は組んでも税金の申告まではやらなくて良いんですな。なので、今年のゴールデンウイークは、普通に旅行とか行ってました。同業者の皆様、なんかほんとにすんません。
年末調整の話が出たので、ついでに今年以降の年末調整の話をしますと(ついでかい!)、今年から、年末調整のときに従業員さんから書いて出してもらう用紙が増えます!
今までは
①「扶養控除等申告書」(扶養してる家族の名前とかを書く紙)
②「保険料控除申告書 兼 配偶者特別控除申告書」(生命保険の金額とか配偶者の所得とかを書く紙)
以上の2種類だったのですが、上の②の紙が「保険料控除申告書」「配偶者控除等申告書」の2枚に分かれたため、今回から
①「扶養控除等申告書」(扶養してる家族の名前とかを書く紙)
②「保険料控除申告書」(生命保険の金額とかを書く紙)
③「配偶者控除等申告書」(配偶者の所得とかを書く紙)
この3種類になりました。
なんでこうなっちゃったのかと言いますと、今年から「配偶者特別控除」の枠が広がったのですな。
今までは、給料ベースで言うと年収103万円以下の配偶者がいる人は「配偶者控除」というかたちで38万円の控除を受けられ、配偶者の年収が103万円を超えても141万円未満であれば、「配偶者特別控除」というかたちで、38万円よりは徐々に目減りしていくかたちにはなりますが、控除を受けられました。
今年からの改正で、年収が103万円を超えても150万円までは「配偶者特別控除」というかたちにはなりますが、今まで通り38万円の控除が受けられることになったのです。150万円を超えると控除が徐々に目減りしていって、201万6千円までいくと控除ゼロになると。
つまり、主にパートで働くような女性が「103万円の壁」を超えてもっと稼いでも、ある程度までならば引き続き旦那さんのほうで38万円の控除を受けられるようにしますよということでやんすね。
ただ、それをみんなに認める訳にもいかない。旦那さん自身の年収がある程度高い場合には、配偶者の分の控除はスマンがちょっと制限させてもらいますよということで、旦那さんの年収が1,120万円を超えると、たとえ奥さんの収入がゼロであっても、配偶者に関する控除は目減りしていきます。旦那さんの年収が1,220万円を超えると、配偶者に関する控除は完全にゼロになる。こんな仕組みになったのです。
なので、今までは「配偶者控除」とか「配偶者特別控除」を受けるときは、その配偶者の所得だけで判断してたのが、今後は本人の所得も合わせて判断しないといけなくなる。色々書いてもらわないといけないことが増えたので、書類が1枚増えたんですな。配偶者に関する控除を受けたいときは、「扶養控除等申告書」だけじゃなくて「配偶者控除等申告書」も書いて出さないと、配偶者に関する控除を受けられないので、注意が必要なところであります。
ちなみに、毎年今頃税務署から送られてきて、従業員さん達に配るこの「扶養控除等申告書」、よく見ると、表示が来年分になってるのに気づいておられたでしょうか。一緒に送られてくる「保険料控除申告書 兼 配偶者特別控除申告書」(今年から2枚に分かれたやつね)のほうは、ちゃんと今年分の表示になってるのに、「扶養控除等申告書」だけは、なにげに来年の分になっている。今回でいうと、今回配る「扶養控除等申告書」は「平成31年分」と印字されてます。
WHYなぜに来年の分を今配るのか?来年の年末調整のための紙であれば、来年の今頃配れば良いのではないか?と思う方もおられるでしょう。
この「扶養控除等申告書」、毎年年末調整の時期に配っているから、あたかも年末調整のために書いてもらう紙だと思われがちですが、あれは本来、月々給料から所得税を源泉徴収するにあたって、扶養している配偶者とか家族がいて、どっちみち年末調整で控除を受けられるのであれば、月々源泉徴収する時点からもう所得税を少なくしてあげちゃうために、書いてもらう紙なのですな。だから、本当は従業員を採用したときはその時点でまず書いて出してもらわないといけないし、その後も毎年1月分の給料計算をするときまでに書いて出してもらうものなのです。
なので、翌年1月以降の給料計算のために、この年末に書いてもらってるという訳なのですな。
で、去年の今頃書いてもらった分(今年分)を今一度従業員さんに見直してもらって、なにか異動(子供さんが就職して扶養から外れたとか)はなかったか再確認した上で(ホントは異動があった都度申告してもらわなきゃなんですがね)、それに基づいて今年の年末調整をやると。実はこういう流れになっているのであります。
えっ、そんなのとっくに知ってたって?
ワタクシは昔、「扶養控除等申告書」は年末調整のために書いてもらう紙なのだとずっと思いこんでいたので、「なんで来年の分を今書いてるの?どちてどちて?」ってずっと思ってました(・∀・)やはりレイブンクローには入れませんな。
という訳で、これから始まる繁忙期にそなえ、今のうちにしっかり燃料を補給しておかないといけません。
お世話になっている方から林檎のお酒をいただいたので、今夜は林檎酒で。最初から最後までお酒の話ばっかりで失敬谷啓であります。