こんにちは。コラムニストのキャリー・ブラッドショーです。
数日前、車でけやき通りを走ったら、けやきの葉っぱがすっかり色づいてました。毎年この時期、街路樹が色づくのを見ると、必ず思い出すドラマのワンシーンがあります……
それは、あのドラマ。全世界の女性を熱狂させた、米国発のあの大ヒットドラマ。そう、「SATC」!!!
(タイトルがタイトルなので……絶賛自主規制中!)
主人公キャリーの腐れ縁の元彼「ミスター・ビッグ」がナパに行っちゃう回です。邦題は「我が心のニューヨーク」(だったかな?うろ覚えかい!)。
ビッグが遠くに行ってしまうことになり、出立前夜、キャリーとビッグは最後のディナーデートをします。イイ感じに盛り上がってきたまさにそのとき、臨月の親友ミランダから、「ヤバい産まれそうなう!!」と緊急電話が。ビッグとのデートを中断して病院に向かい、ミランダの出産に立ち会ってから再びビッグの元へ戻りましたが、ビッグの部屋は既に空っぽになっていた……しかしよく見れば、部屋の片隅にはナパ行きの航空券が!「キミが寂しいときに」(だったかな)という手書きのメッセージとともに……
万感の思いでビッグの部屋を後にしたキャリーは、外の街路樹が真っ赤に色づいているのを目にして、いろんな意味で新しい季節が始まったことを実感します。ビッグの好きだった、「ムーンリバー」(だったかな)の歌をバックに、はらはらと落ち葉の舞う中を、歩き去っていくキャリー………
く~~っ、イイネ!!何度観てもイイネ!!
そんな感じでちょっとおセンチになってしまう、秋の終わりですな。
さて、そんなおセンチ気分なんて味わってる場合じゃないぞということで、先日、「関東信越税理士会」の「学術研究討論会」のために、大宮に行ってきました。
来年度の新潟県の論文発表チームの中にワタクシが入っているので(WH~Yなぜに!)、勉強のため&来年度の委嘱状贈セレモニーのために、討論会を見てきたのですが、各県の発表が、まさかの寸劇のスタイルで行われているのを知り、軽く衝撃を受けて帰ってきました。
寸劇ですと…………??
ワタクシの得意分野ではありませんか!!!
劇団員時代の実力を発揮するときが、遂にやってきたのであります。迫真の演技で、皆様のハートをグッと鷲づかみや!!
(メインはあくまでも論文ということを忘れかけている人が、ここに約1名)
討論会のあと、一緒に新潟県から行ったチームで、「蒙古タンメン」で有名な「中本」に行ってきました。
ご存知、中本の看板メニューは「蒙古タンメン」という辛~いラーメンなのですが、実はさらにその上を行く、「北極」という激辛ラーメンがあります。どのくらい辛いのかというと、「初めての方はご遠慮ください」とお店に書いてあるくらい。つまり素人がうかつに手を出したらあかんやつなのですな。
ふざけて「誰か北極注文してよ~」「イヤイヤ、マジで無理っすよ」みたいな会話をしつつも、まさか誰もさすがに「北極」は頼まないだろうと思っていたのですが、一人の勇気ある青年が土壇場で「北極」行きを決めて皆の称賛を集め、さらに直前まで「ボク辛いもの苦手なんすよ」と泣いていたもう一人の青年が「蒙古タンメン」を注文して漢(おとこ)を見せつけたのと対称的に、一番イキって前のめりになっていた年上チームが、あんまり辛くない「味噌タンメン」を注文するというまさかの事態に……しかも、辛くないはずの「味噌タンメン」を食しながら大汗かいている年上チームとは対称的に、わりと涼しい顔で「北極」「蒙古タンメン」をそれぞれ食べあげた青年たちに、無限の可能性を感じました。税理士会の未来はきっと明るいぞ!!と確信し、大宮から戻ってきたのであります。
さて。ここからが本題であります。毎度ながら、本題に到達するまでが長過ぎるのであります。
以前より、T社のSちゃんから、「ブログ書くのなら、消費税のこと書いてみましょうよ!」と提案されておりました。「う~~ん、そうだね(・∀・)」と言いながらも、内心は(消費税のことかぁ……なんか書くの大変そうだな~~)と、ついつい及び腰になっていたのですが、消費税率引き上げまで遂に1年を切った今、自分の勉強のためにも、この辺で本腰を入れていっちょ書いてみるか!という気分に、やっとなったのであります。遅いぞ!!
来年の10月から、消費税率が10%に引き上げられる予定になっているのはご存知の通り。そして10%に引き上げられたあかつきには、お酒を除く飲食料品と新聞に限って8%の軽減税率が適用されるというのもご存知の通りです。つまり今後は消費税10%の取引と8%の取引が、混在してくることになるのですな。
これにともない、事業者の皆様が発行する請求書も、税率ごとに区分したかたちで発行しなければならなくなります。でないと請求書をもらった相手方で、10%の取引と8%の取引を区別できなくなっちゃいますからな。なので、来年10月からは請求書の記載様式も、ちょっと変えないといけなくなります。
税率ごとに区分したかたちで請求書を作るので、「区分記載請求書等保存方式」といいます。
さらに、元号平成で言うと平成35年10月からは、「日本版インボイス方式」という方式が始まります。「インボイス」とは何ぞやということも含めて、また次回詳しくお話したいと思いますが、「インボイス方式」正式には「適格請求書等保存方式」が始まると、また請求書の様式をちょっと変えないといけなくなったり、インボイス発行事業者としての登録が必要になったり、色々考えないといけないことが出てくるのですな。
平成35年、5年後か……まだずいぶん先の話だな~と、思う方もおられるでしょう。
だが、思い出してみていただきたい。東京オリンピックの開催が決まったときのことを!
あれは2013年9月のことでした。「2020年、東京オリンピック開催が決定!」のニュースに、日本中が歓喜した。あのとき、ワタクシは、こう思ったものです。
2020年、今から7年後か……その頃にはさすがにお嫁に行っていて、ステキな旦那様と一緒に東京オリンピックを見てるんだろうな~と。
それから、5年の時が経過しました。
………………
………………
………………
………………
2018年現在、お嫁に行く予定は全く立っておりません!!!!!
あれ??なんでそんなに切なそうな顔で泣いてるの?どちてどちて??(・∀・)
しかし、考えてみていただきたい……まだまだ先だと思っても、実際は時間が過ぎるのなんて、あっという間なのであります!!
ワタクシがこんな痛烈な自虐ネタをぶっこんででも皆様にお伝えしたかったことは、「ぼやっとしてると5年なんてあっという間だよ」ということなのであります。事業者の皆様を応援するために……皆様に末永く適正な消費税の納税をしていっていただくために、身を挺して語りかけたワタクシの熱き思いを、是非とも分かっていただきたい!!!
ということで、次回は来年10月からの「区分記載請求書等保存方式」、それから平成35年10月からの「適格請求書等保存方式(日本版インボイス方式)」について、もうちょっと掘り下げて書こうと思います。
そのあとは、業種ごとの注意点とかを書いていけたらいいなぁ。
よ~~し、頑張って消費税のこと書いてくよ、Sちゃん!いや~、武者震いしますな。武者震いするあまり、指がカクカク震えてパソコンのキーボードを打てないので、今宵はこの辺でおいとまします。決して「おなかすいたからそろそろ帰りたい」「米倉の『リーガルV』が始まっちゃうから帰りたい」といった陳腐な理由ではないことを、分かっていただきたい!