どうもこんにちは、たむけんです。こんなときなので、今回は笑い要素ゼロで行きたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の経済に与える影響が日に日に深刻化していきます。
ニオムラ事務所のお客様も、もちろん無縁ではありません。既にコロナウイルスの影響の第一波を受けている業種のお客様が何件もあります。そして、このまま行けば、近いうちにきっと第二波が来るでしょう。ニオムラ事務所はじめ、より広い範囲の事業者さん達が、大きな影響を受けることになっていくでしょう。
なんでだよ、なんで今なんだよ……!!!
満を持して法人化して、よ~しこれからガンガン稼いでいくぞってノリに乘ってたお客様が何件もあります。一から開業して、地道にじわじわと業績を上げてたお客様もいます。低迷期を経て、ようやく今年は逆に攻めに転じようとしていたお客様もいます。みんな、まさにこれからというときだったのであります。
そんなときに、突如訪れたこのコロナ禍。ウイルスマジふざけんなよと思いますが、ウイルスを恨んだところで我らの現状が変わる訳ではない。散々も言われているように、今は各個人ができることをしっかりやっていくしかないのであります。
迷走の末、全国民への一律10万円給付が決まりかけていますが、そのほかにも行政が掲げている施策が幾つもあります。今事業者の皆さんの関心が一番高いのが、やっぱり当面の資金繰りの問題(日本政策金融公庫の実質無利子・無担保融資など)と、従業員さんの休業補償の問題(雇用調整助成金)だと思います。特にニオムラ事務所では、雇用調整助成金についてのご質問が多いです。
従業員さんを休業させた場合に、支払った休業手当の大部分を国が補填してくれるというこの制度。制度自体は従来からあったのですが、今回のコロナ対策で、要件がかなり緩和されており、ガイドブックも簡素化されたものが公表されています。ただ、簡素化されたとはいえ、この仕事をしているワタクシが見ても「う~~む」となるのですから、普段行政手続きとは無縁の事業者さんが見ても、目が点になるだけなのであります……
本来は助成金申請のお仕事は社労士さん(社会保険労務士さん)の分野なので、我ら税理士はあくまでも「アドバイス」をすることしかできない。ある程度の事業規模があって、元々社労士さんがついている会社であれば、実地の手続きは社労士さんにお願いできるのですが、でも今現在、一番困っているのって、社労士さんがついていない、小規模な事業所さんなのであります!!ハローワークの窓口もパンク状態で、電話かけても返答がもらえるのは数日後…制度概要はざっくり説明できても、細かい取り扱いまではワタクシも分からん。てな訳で、最近は、雇用調整助成金のガイドブックをじっくり読んで、お客様にできるだけ適切な「アドバイス」をできるよう勉強中であります。(忙しいところ、色々教えてくださった社労士さん、本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます!)
それも含め、今まず税理士に求められていることは、適切な情報提供であります。むしろ、それ一択と言ってよい。
あとは、上記の融資や助成金、「持続化給付金」など含め、該当するかしないかの判断基準が直近の売上となることが多いので、会計のほうもできる限りリアルタイムでサポートしていかなければならない。
政府の施策も日々新しい情報が出てくるので、それをリアルタイムに分かってないといけないのですが、幸い、ニオムラ事務所が会員となっているTKCからは、新たな動きがある都度「Profit Express」というメールが流れてくるので、それでつかむことができます。そのうえで、情報提供の資料としては、経済産業省で出している資料が色々まとまっててまだ見やすいので、主にその中から(全部で60ページくらいある…)特に関係ありそうな部分をお客様に見せて、ご説明してます。いや~めちゃくちゃ助かります、Profit Express!
もしかしたら事務所としてメルマガなりFAXなりで情報を一斉送信すれば効率は良いだろうし、事務所としてもちゃんとやってるぞ感は出るかもしれんが、結局お客様が置かれている状況は千差万別なので(例えば同じ建築業にしても、既に大きな影響を受けている業種と、まだそれほどでもない業種がある)、そのお客様に関係ありそうな情報をピックアップし、随時個別にお伝えしていくことにしています。
あとは、全国で緊急事態宣言が出されたので、新潟でも続々とテレワークが進んでいます。ま、ニオムラ事務所のお客様はほとんどが、「社長自ら現場に出て先頭に立って稼ぐ系」なので、日々の業務のテレワーク化は実際のところ難しいかと思いますが、こちらとのやりとりに関しては、面談をWEB上でやる、資料の受け渡しをデータや郵送で済ませる、最悪滞在時間をなるべく短くするなど、お客様のご要望にできる限りおこたえしたいと思います。
コロナウイルスという暴風が吹き荒れる中、一時的に羽を閉じたり、場合によっては半分地中に潜って冬眠しても良い。嵐が去ったときにお客様が再び始動できるよう、今まで以上にしっかりサポートしていかなければならない。それがワタクシの今の思いであります。