聞こえるよ キャッシュレス社会の 足音が

葉桜も 好きと言ってた あの男性(ひと)は

こんにちは。俳人の饒村悠久山です。
桜が開花したと思ったら、あっという間にもう葉桜……季節の移り変わりは本当に早いですね。けれど、あっという間に過ぎ去るからこそ美しく、愛おしいのもまた事実。そんなキラキラした一瞬の風景を切り取って、心の中のアルバムにしまっておきたくて、筆をとりました。
テーマは、「逢いたくて ~~2019年、春」
皆さんの心の中のアルバムには、どんな風景がしまってありますか……?

どうやらワタクシの頭の中でも、桜前線が絶賛通過中のようであります
あらためましてこんにちは、税理士のニオムラです。

さてさて、しばらく前から日本でもキャッシュレス決済の促進が声高に叫ばれておりますな。諸外国に比べると日本はまだまだ現金決済の比率が高く非効率だとか、お隣の中国とか韓国のほうが日本より全然キャッシュレスが進んでいるなんて話もよく聞く話であります。

この10月以降9ヶ月間は、消費税増税のショックを和らげるため&キャッシュレス決済促進のため、消費者が中小規模の小売店とか飲食店でキャッシュレス決済した場合に原則5%のポイントを消費者に還元する「キャッシュレス・消費者還元事業」として、国の予算が約2,800億円組まれたというのも話題になりましたな。

がしかし、まだまだ頭の柔らかいナウでヤングな若者ならば難なく対応もできようが、生まれてこのかたず~~っと現金決済で生きてこられたお年寄りが果たしてキャッシュレスに対応できるのかというと、さすがにちと難しい気もしますな。ちなみにワタクシ達世代~ちょいと上の世代、すなわち40代~50代は、その辺結構個人差があるような気がします。もともと新しいもの大好き!ITも大好き、キャッシュレスも大歓迎!って人と、いや~キャッシュレスとか便利なのかもしれないけど、ちょっと怖いしよく分かんないわ~って敬遠する人と。

かくいうワタクシはどうなのかと言いますと、元来決してITとか得意でも詳しくもないのですが、一応こういう仕事してるしよ~、会計の分野でも自動仕訳とかどんどん新しい技術出てきているしよ~、とりあえず新しいものには挑戦しとかなきゃでしょ!ということで、この度iPhoneを機種変したのを機に、ワタクシも一気に完全キャッシュレス生活へ舵を切ってみました。オイ、いきなり大丈夫か!?

とりあえずiPhoneXRにしてアップルペイ(Apple Pay)を使えるようになったので、よく行く近所のファミマで使ってみたお!!

にお「支払いはアップルペイでお願いします!!!(ドヤァ!!!)」
店員さん「???ア……アップルペイ…?ですか??」
にお「(なんだ、アップルペイも知らんのか?教育がなっとらんな)はい、アップルペイで」
店員さん「……ん~~と……」
にお「(さすがにちと不安)あれ……?あっ、そういえば、『クイックペイ(QUICPay)使用可』のお店でアップルペイ使えるって書いてあった……もしかして、クイックペイって言えば良かったんですかね……?」
店員さん「あっ、クイックペイですね!はい、こちらにかざしてくださ~い!」
チャリ~ン!

とりあえず支払いはできたものの、「???」となりながら後でおうちに帰って調べたら、アップルペイっちゅうのはあくまでも「Suica」とか「クイックペイ」等の電子マネーをiPhoneに格納してる機能の名称であって、決済手段そのもののことではないということが判明しました。
その違いを分かっていないがために、店頭で支払い方法を「アップルペイで」って言っちゃうのは、アップルペイ初心者がやらかしがちな、一番恥ずかしいやつなのだとかいてありました……

思いっきりやっちまったやんけ!!!や~ね~(・∀・)
こうして人はトライ&エラーを繰り返しながら、物事を習得していくのであります。

ま、消費者目線で見れば、確かにキャッシュレスって慣れてしまえば便利だよね。いちいち小銭とか出さなくて良いし、支払いもちゃんと記録で残るしさ。でもお店の側から見たら、確かに現金管理の手間は減るかもしらんが、キャッシュレス決済が増えれば加盟店手数料の負担も増えることになる。

今回の消費税増税だって、一律に税率を上げちゃうかわりに、逆進性緩和のため低所得者に対して給付付き税額控除をするっていう選択肢もあった筈なのに、結局軽減税率が導入されちまえば、お店側も複数税率に対応した会計処理をしなきゃいけなくなるのに加え、レジ改修だの請求書様式や価格表示の変更だの、色々と手間が増える訳ですよ……

結局は消費税増税のしわ寄せが、お店すなわち事業者に来ている感じで、なんだかなあと思う2019年春。中小企業を大事にするんであれば、頼むから中小企業にいらん負担をかけんでくれっちゅうのが、ワタクシ(だけではないと思うが)の切なる願いであります。