こんにちは。税理士のにおやんレトリィバァです。
税理士試験の受験者数が減少しているそうですね。
私は、子供の頃から税理士になりたくて、夢が叶って税理士になれて……
…………すみません…………(ハンカチで目頭を押さえる)
…………
…………
…………何も意見のない人間で、大変申し訳ありません。
まだやらなければいけない業務がたくさん残っておりますので、ブログのほうは今回はこれで失礼します。
終わらんのかい!!!!!
いや~、吉本興業の件でのインタビューに対するゆりやんの対応がめちゃんこ面白くてですな、乗っかってみました(・∀・)
正直、ゆりやんのネタはあんまりタイプではなかったのですが、これは腹抱えて笑いましたな。シリアスなときにこそ笑わせてくれる……これぞ芸人魂!見習わないと……ってオイオイ、税理士がシリアスな場面で笑いに走ったらシャレにならんぞ!!
さてさて、もう1ヶ月近くも前のことになりますが、以前こちらのHPでも告知しました、新潟IPC財団さん主催の起業イベントに出席してきました。
「これから起業を考えている」とか、「起業したてです」という方々のためのイベントで、講師である妻有ビールの社長さんはじめ、新潟で起業されて第一線で頑張っておられる何人かのゲストさん達のトークコーナーのあと、参加者の皆さんとゲストさん達で交流しちゃおう!というものです。いや~、大盛況でしたな!
んで、ワタクシはその「ゲスト」の一員として参加してきたのであります。第一線でバリバリやっておられるゲストさん達の中に、ワタクシみたいなのが紛れ込んでマジですんませんと思ってましたが、皆さんとても気さくで話しやすい、感じの良い方ばかりでした!
参加者の方々も、ナウでヤングな若者から、もはやベテランの風格漂う方々まで幅広かったし、女性も多かったな~。会場はとにかく熱気ムンムンでした。トークコーナーの後、たくさんの方々と名刺交換してお話しましたが、新潟にもこれだけ起業したいと思っている方々がいるのだ!と思うと、ワタクシもすごく刺激になりましたし、負けないように頑張んなきゃなと思いました。
…………という趣旨の文章を、2週間も前に既に書いていたのですが、HPにアップしてませんでした。自分でも、あまりにも上っ面な文章だなと思ったからです。お、なんだ、いきなり真面目か?
突然ですが、「起業してる人」って、どんなイメージですかね?社長さんでも良いし、個人事業主でも良いんだけど、世間では「起業してる人」ってどっちかと言うと、自分に自信があって馬力も胆力もあって、カリスマ性もある。困難にもがむしゃらに突き進む!むしろそれを楽しむ!!みたいな人物像が、イメージされがちではないですかな。「オレ一番!趣味・オレ!大好物・オレ!リスペクトしてる人?もちろんオレ!」みたいなね。オイオイそれはさすがにちと行き過ぎだろ。
でもよく考えると、一口に「起業する」って言っても、色んな事情を抱えている人がいる訳ですな。
例えば、おうちが家業をやっていて自分が継がざるを得なかったって人もいるでしょうし(厳密には起業とは言わないのかもしれんが)、勤務先のボスとうまくいかなくなって独立を決意した、って人もいるかもしれん。みんながみんな、「サッポロ一番オレ一番!」みたいなタイプじゃないってことですな。むしろ逆に、そっちのタイプじゃない人のほうが多いのかもしれません。
ワタクシももちろん、そっちのタイプじゃありません。むしろ真逆であります。
あのとき他のゲストさんにお会いしてお話するまで、「この方々は第一線でバリバリやってるすごい方々なんだ……うへぇ、ワタクシなんぞが気軽に話しかけて良いものか」って思ってたように、もしかしたらあのときワタクシも周りからそう見られていたのかもしれん。人前で堂々と喋るってすごいねって思われた方もいるかもしれん。
だが実際は、緊張のあまりトークコーナーの前に(既に配られていた)お酒をガンガン飲んでいたから、酔っぱらった勢いで人様の前で普通にお話できていたというだけであります。
基本小心者なので、何かの仕事をする度に、「これで良いのかな?」「これで良かったのかな?」って日々内省してますし、ちっちゃなことにもすぐ凹む。すぐビビる。
先輩が昔独立される前に、「今後自分でやっていけるのかな?って不安で、何度も(勤務先を)辞めるのをやめようかなって思った」とお話するのを聞いたことがありましたが、ワタクシも全く同じでした。なんか会社辞めて独立することになっちまったが、このまま進んで果たして大丈夫なのか?食っていけるのか?やめるなら今だぞ!と思いながらも、事務所の賃貸契約やらコピー機屋さんのリース契約やら、環境整備のほうがどんどん進んでいき……あ~~、なんか、ここまで来たらもう後戻りはできないな~ということで、仕方なく独立しちゃった感じですかね(・∀・)オイ~~~ッ!どういうことだ!!!
いやいや、さすがに「仕方なく」は冗談でありますが、ワタクシが言いたいことは、起業してる人の中にはこういう若干ダメダメな人もいるよっていうことなのであります。「起業してる」ってだけで、なんかすげ~ってなるけど、全然そうじゃないよと。いや、もちろん自信・馬力・胆力おまけにカリスマ性も兼ね備えた凄い人もいっぱいいると思うのですが、みんながみんなそうじゃないよってことなのです。起業って、お金の問題を抜きにすれば、その気になりゃ変な話、誰だってできる。
むしろ大事なのは、「起業すること」への覚悟ではなく、「起業してから」の覚悟なのではないかなと思うのであります。「始めること」への覚悟じゃなくて、「続けていくこと」への覚悟のほうが大事なのではないかなとね。
ワタクシも、独立したばかりの頃は、変なたとえ話ですが、なんか全部がおままごとみたいだったのです。自分の事務所の名前が入った名刺とか封筒を作ったときも、「うわ~、『ニオムラ事務所』だってさ、ぷぷぷ」みたいな……事務所のレイアウトを揃えたときも、お世話になっている人たちに「独立しました」の挨拶状を送ったときも、まるで現実味がなかった。ろくに覚悟のないまま流されるように独立したからなんでしょうな。初めてお客様と顧問契約を交わした頃でしょうか、ちょっとずつ覚悟が生まれてきたのは。
それから2年近くが経ちますが、日々しんどいことは多いです。会社員時代とは違い、働いた時間ではなく仕事の成果そのもので価値を提供する訳だから、拙い自分の中から今自分が絞り出せる最大限の価値を提供しようと思うと、どうしても「一人ブラック企業」状態に……自分的には勤務時代の2倍頑張っているつもりなのに、多分今年の所得も勤務時代の給与収入にはまだ届かない。
それでも、あの場でもお話しましたが、それでもそれでも、自分の場合は独立して良かったなぁと思うのですな。勤務時代、何かの紙に自分の職業を書くときに、「税理士」って書くのがなんか苦手でした。「税理士?むしろ『会社員』で良いんじゃねぇか?」って思っていた。きっと、当時はそこまでの覚悟がまだなかったのでしょう。今は堂々と「税理士」と書けるようになりました。多分覚悟がついたのでしょう、「税理士」を続けていくことに対しての。
それが、ワタクシの職業だから(決め顔)。ドヤッ!!!!
なんでこういう良い話のときでもふざけてしまうのか……残念でたまりません。
ま、あとは、しんどいこともあるけど、それ以上に良いこととか嬉しいこともいっぱいあるから、続けていられるってことでしょうか。
とにかく、お伝えしたかったことは、起業する理由とか経緯なんて何でも良いのではないかっちゅうことなのであります!そして、すごい人じゃなくても起業できるんだよということであります!!でも起業した以上は、その道で食っていけるように覚悟持ってやっていかねばあかんのではないかということなのであります!!!
って、もちろんワタクシも、まだまだ偉そうに言える立場ではないのでありますが、ま、起業したなら一緒に頑張ろうよ!ワタクシも頑張るから。「副業」とか「フリーランスとして働く」とか、世の中的には以前より起業が歓迎される感じにはなっているものの、特に個人事業主は社会保障などの面では会社員に比べるとまだまだ不安定な状況でありますが、そんな中でも同じような仲間が増えるとワタクシも単純に嬉しいなぁと思うのであります。
以上、「起業」に対するワタクシの思いでした。さすがにこの内容を10分では語れませんな。
最後に、安定の名司会で会場を沸かせたIPCの春川さん、最後まできめ細やかなサポートをしてくださった奥さん、その節は大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。